脇町劇場オデオン座の紹介
脇町劇場は、1933(昭和8)年8月、藤中富三氏・清水太平氏らが中心となり、旧脇町に劇場を建設することを提唱し、当時、町内の事業家であった森幸雄氏や吉川長次氏に働きかけて協力を得ることになり、1934年(昭和9年)に芝居小屋として建てられました。
建物の間口が14.5m、奥行きが27.3mの二階建てで、花道、うずら桟敷、大夫座の設備が整っていました。当時珍しい西洋モダン風の外観に、回り舞台や奈落も備えた本格的なもので、戦前は歌舞伎や浪曲の上演の場として人々に親しまれました。
また、戦後は歌謡ショーや映画上映など新しい娯楽の殿堂となり、地域の憩いの場として親しまれました。
その後、映画の斜陽化と建物の老朽化により1995年に閉館し、取り壊しが予定されていました。
しかし日本映画界の巨匠山田洋次監督の目に留まり、『虹をつかむ男(西田敏行主演)』のロケ地となったことで、映画の中に登場する≪オデオン座≫として一躍脚光を浴びました。
上映をきっかけに文化的価値が見直され、1998年(平成10年)7月3日に美馬市指定有形文化財に指定、翌年1999年(平成11年)に昭和初期の開館時の姿に修復され、一般公開されることになりました。
現在では、脇町劇場(オデオン座)として芝居公演や映画上映の他、市民の芸能文化の発表の場となっています。四国では愛媛県の内子座、香川県の金丸座と並び、わずか3件のみの現存する芝居小屋として、貴重な姿を今に残しています。
GALLERY
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・住所
〒779-3602
徳島県美馬市脇町大字猪尻字西分140-1
・連絡先
電話:0883-52-3807
メール:odeonza1934@anabuki-enter.co.jp
・営業時間
09:00~17:00(最終入館16:30)
・休館日
毎週火曜日及び年末年始(12/27~1/1)
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